百貨店・デパートと言えば、都会の象徴的な建物です。
とりわけ駅周辺に多く、モータリゼーション以前は、間違いなく賑わいの頂点でした。
そんなデパートも衰退していき、昨今のコロナ流行もあってか、閉店・撤退に拍車がかかっています。
道東にあるデパートも、ついに帯広の藤丸だけとなりました。その藤丸もいよいよ閉店か… という時期に撮影した写真も交え、紹介していきます。
それではいきましょう!
デパート「FUJIMARU」と、周辺の外観
緑を背景に白と青のデザインで書かれた「FUJIMARU」の文字が目立つビルです。
遠目からでも視認性が高い看板に加え、高さ9階分に相当する内部からは、帯広市街地を十分見渡すことができます。
交差点の反対側には「帯広広小路商店街」があります。ローマ字表記の「HIROKOUJI」のカラーが、どことなく藤丸とマッチしています。
上記写真に写るように、帯広広小路商店街はアーケード街となっており、繁華街やJR駅にも近く、藤丸と共にメインストリート沿いを代表する空間を演出しています。
高級感あふれる百貨店としての雰囲気
(▲藤丸百貨店正面入口)
古い建物であればあるほど、ガラス張りを基調とした外観は希少な存在となり、それ故高級感や百貨店らしさも感じられます。
特に入口正面から見える円筒状のエレベーターは、上昇するほど駅側の帯広市街を望むことができるため、都会を感じやすいスポットとなります。加えて、最上階の窓からも、より広範囲にわたって十勝の景色を見れるのでオススメです。
最盛期はこの入口に大勢かつ多世代の人が訪れたと思うと、往年の賑わいに思いを馳せずにはいられません。
藤丸、2023年1月末に閉店へ
藤丸の公式ホームページによれば、「藤丸は2023年1月31日(火)をもちまして閉店」とのことです。
創業122年の歴史に幕を下ろすということですから、人間の一生より長く地元に愛された藤丸の閉店が、どれだけの衝撃な出来事であるかを改めて感じました。
北海道における百貨店の現状
一般社団法人「日本百貨店協会」によれば、北海道の百貨店所在地は以下の通りです。
・札幌丸井三越 丸井今井札幌本店
・札幌丸井三越 札幌三越
・大丸松坂屋百貨店 大丸札幌店
・東急百貨店 札幌店
・丸ヨ池内
・函館丸井今井
・藤丸
(順不同、すべて株式会社)
百貨店所在地の数は、札幌5、函館1、帯広1です。
帯広の藤丸が閉店した際には、札幌以外の地方百貨店は函館のみとなり、同時に道東から百貨店がなくなります。
時代の流れで片付けたくはありませんが、百貨店・デパートという形態は縮小傾向にあるようです。
以上になります。
これから藤丸跡がどのような変貌を遂げるか、楽しみにしたいと思います。ありがとうございました。