北海道の2泊3日は足りないのではないかと感じることがあるかもしれません。広大な面積を誇る北海道で、2泊3日をフルに使って旅行を楽しむのは大変といえます。実際に移動手段が限られていたり、行きたいエリアが複数ある場合はどうしても時間が不足しがちです。特に大学生やカップルなど、グループによってはより多くのスポットに行きたくなるでしょう。また、3泊4日などの少し長めの日程を選ぶとより満足度が高まるとの声もあります。この記事では、北海道の2泊3日や3泊4日に関するモデルコースや、車あり車なしでの移動プラン、カップルや大学生が楽しめる観光のヒントなどを紹介していきます。
・北海道の2泊3日は足りないかどうかを解説
・北海道旅行2泊3日のモデルコースを紹介
・カップルや大学生に適した日程のコツ
・車なしと車ありの違いや何泊がベストかを比較
北海道2泊3日は足りないと感じる理由
ここでは北海道2泊3日は足りないと感じる理由について説明していきます。広大な道内を短日数で巡るのは至難の業といわれますが、なぜそうなるのでしょうか。順に見ていきましょう。
・北海道2泊3日で回れるエリア
・カップルにおすすめの日程
・大学生に向いているプラン
・車なしでの移動手段
・3泊4日との違い
・モデルコース選びの注意
北海道2泊3日で回れるエリア
北海道は日本国内でも圧倒的に大きな面積を持つ地域として知られています。九州のおよそ2倍といわれる広さを持ち、主要観光地が各地に点在しています。例えば札幌と小樽周辺だけで楽しもうとするならば、2泊3日でも比較的余裕を持って行動できるでしょう。しかし道北エリアを代表する旭川や美瑛、富良野に足を運ぶときは、札幌エリアだけを巡るより移動時間が長くなります。そのため、エリアを絞ることは大切ですが、複数エリアを詰め込みすぎると慌ただしくなる可能性があります。
言い換えれば、北海道2泊3日で回る場合は、移動に使える時間が限られます。観光地間の距離が長く、高速道路が未整備なエリアも多いため、移動時間を計画に組み込みつつプランを立てなければなりません。特に道北と道東を両方巡りたいと考えると、朝から晩まで移動に費やし、観光する余裕がなくなる恐れがあります。
エリアによっては公共交通機関の本数が少ないことも考慮すべきです。車なしの場合は、列車やバスの時刻に合わせて行動を組み立てる必要があります。一方、主要エリアのみを観光する形であれば移動を最小限に抑えることができ、より充実した観光時間を確保できるかもしれません。結局のところ、エリアの選択こそが2泊3日を満喫するかどうかを大きく左右します。
カップルにおすすめの日程
カップルで北海道に2泊3日で旅行する場合は、ロマンチックなスポットを効率的に巡るのがおすすめです。例えば札幌市内でグルメやショッピングを楽しんだ後、小樽運河周辺でノスタルジックな景色を堪能するルートが人気を集めています。札幌のシンボルである時計台やテレビ塔を見学し、夜には大通公園近辺で北海道限定のグルメを味わうなど、都市部の魅力をしっかり取り入れると良いでしょう。
小樽では運河沿いに石造りの倉庫が立ち並び、ガラス工芸店やスイーツ店が充実している堺町通り商店街なども散歩に最適です。夕暮れ時には運河のライトアップがロマンチックな雰囲気を醸し出すため、カップルの写真撮影スポットとしても有名です。時期を合わせて訪れれば、花火大会や季節のイベントが開催され、思い出に残る時間を過ごすことが可能です。
特に観光よりも食事を重視する場合は、札幌で定番のスープカレーやジンギスカンを楽しむ日程を組むと満足感が高まるといわれます。ラーメンや海鮮丼といった各種グルメも集中して味わえるため、観光の移動よりも食を中心にプランを立てると時間管理がしやすくなります。カップルの場合は、落ち着いた空間を好むか、話題のアクティビティを求めるかによって目的地を精査すると2泊3日の滞在を無理なく楽しむことができるでしょう。
大学生に向いているプラン
大学生が北海道へ2泊3日で行くプランでは、アクティブに動き回るか、旅行予算をなるべく抑えるかによって日程の組み立て方が変わります。航空券を早めに押さえれば格安で北海道を訪れることができ、短い日数でも充実感を得られます。特にサークルやゼミ仲間などグループで行く場合は、宿泊先のシェアをすることで費用を抑えられます。
観光の範囲を定めるコツとしては、札幌近郊なら都市型の観光と軽めの自然観光が両立できることが挙げられます。例として、新千歳空港に到着したその日に小樽へ足を伸ばし、夜は札幌へ戻ってグルメを満喫するプランがあります。また、2日目は朝から札幌市内を散策し、夜には有名店のジンギスカンを味わい、最終日はお土産を購入して空港へ向かう流れです。こうした移動の少ない構成であれば、レンタカーなしでも動きやすいといえます。
一方でアクティビティ中心に計画するなら、ニセコでのアウトドアや富良野でのラベンダー観光を盛り込むことも考えられます。ただし、移動が伴うため時間や予算が膨らむ可能性があります。大学生特有の長期休暇を使えるなら、3泊4日を検討してより広範囲に足を伸ばす手もあります。自由度が高いため、旅行目的や予算に合わせて柔軟にプランを立てましょう。
車なしでの移動手段
車なしで北海道を2泊3日で巡る場合、最も重要なのは交通機関の時刻表を把握することです。JRや高速バス、路線バスを組み合わせることで観光地を移動できますが、本数が限られている区間や、冬季は運休になる路線もあるため要注意です。
札幌や小樽のような主要都市では地下鉄や市電（路面電車）、バス網が発達しています。主要観光スポットへは比較的安定的にアクセスできるので、車なしでも行動範囲が狭まりにくいです。ただし、旭川や函館など他の大都市へ移動する際も、JRの本数がそれなりにあるため、大きな支障はないでしょう。ただし美瑛や富良野など、自然を楽しむ地域はJRの駅から観光地までの距離があるケースが多いため、タクシーを併用することを検討する必要があります。
移動に長時間かかる場面やバスの待ち時間が発生しがちな地域では、計画的に移動スケジュールを立てることが大切です。特に冬期は道路状況やダイヤの遅延があるため、余裕を持った行動を心がける必要があります。車なしでも2泊3日を楽しめるように、主要都市や空港から各観光地へのアクセス情報を入念に調べましょう。
3泊4日との違い
北海道2泊3日と3泊4日には、旅行の満足度や訪問できる範囲で大きな差が出るといわれます。2泊3日は移動時間を含めるとどうしても行ける場所が制限されやすく、スポットを厳選しなければ慌ただしくなりがちです。これに対して3泊4日は1日多いぶん、北海道の3泊4日モデルコースを組める利点があります。複数都市を回りやすくなり、1日のうちの観光時間に少しゆとりを持てるので、温泉宿でゆっくり過ごすといったプランも立てやすいです。
3泊4日を検討するときの注意点としては、宿泊費や食費など旅行全体のコストが1日分増えることが挙げられます。特に繁忙期や連休時の予約争いが激しいシーズンだと、余計に宿泊コストがかさんでしまうでしょう。しかし、北海道は地域ごとに特色が強いため、時間が許す限りじっくり滞在すると満足度が上がりやすいです。
旅行の目的が「できるだけ多くの場所を回ること」であれば、移動手段を工夫するほど旅行の充実度が高まりやすいです。一方、「一つの地域を深く楽しむこと」に主眼を置く場合は、2泊3日でも充分に満足できるケースがあります。3泊4日を選ぶか2泊3日にするかは、予算と時間、旅行メンバーの希望に左右されます。
モデルコース選びの注意
北海道旅行を2泊3日でする場合、モデルコースを参考にするのは有用ですが、自分たちの目的や好みに合ったプランをカスタマイズすることも大切です。観光ガイドにはさまざまなモデルコースが掲載されていますが、具体的な移動時間や休憩時間を想定せずに詰め込みすぎている例もあります。そのため、モデルコースを鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考情報として捉えるのが良いでしょう。
例えば、札幌に滞在中は夜にジンギスカンを楽しむので、翌朝が早すぎると体力的にきつくなるかもしれません。そのため起床時間や翌日の観光地までの移動時間を考慮しながら、自分たちのペースに合わせてアレンジする必要があります。大学生なら長めに夜更かししても問題ないかもしれませんが、カップル旅行であれば朝はゆっくり過ごすなど、旅行のスタイル次第で注意すべき点が変わってきます。
また、特定の時期に行われるイベントや季節限定の観光資源も見逃せません。ラベンダーが美しい富良野、紅葉シーズンが人気の定山渓、夏のビアガーデンが盛り上がる札幌大通公園など、タイミング次第でモデルコースの最適解は変わってきます。2泊3日という短いスケジュールの中でどこを優先的に訪れるかを、事前に話し合いましょう。
北海道旅行2泊3日モデルコースの具体例
ここでは北海道旅行2泊3日モデルコースの具体例について説明していきます。目的地や移動手段によって最適な行程は異なるため、あくまで一例としてご覧ください。順に見ていきましょう。
・モデルコース1日目
・モデルコース2日目
・モデルコース3日目
・車ありで楽しむ3泊4日
・北海道何泊がベストか
・まとめの見出し
モデルコース1日目
ここでは、札幌と小樽に焦点を当てたモデルコース1日目の例を紹介します。新千歳空港に午前着の便を利用すると初日から多くの観光が可能です。到着後はJRで札幌駅へ向かい、大きな荷物は駅周辺のコインロッカーやホテルに預けると身軽に動けます。
まずは大通公園付近でランチを取りましょう。北海道の定番グルメであるスープカレーを味わえる店が数多くあるため、旅行初日にご当地料理を楽しむと気分が上がるでしょう。ランチ後は時計台やさっぽろテレビ塔など、札幌中心部のシンボルを観光するのがおすすめです。
夕方にはJRで30分ほど移動し、小樽へ足を伸ばして石造り倉庫やガラス工芸のショップが並ぶ運河周辺を散策するプランが人気です。薄暗くなるころにはガス灯が点灯し、幻想的な夜景を堪能できます。食事は寿司や海鮮丼などの海の幸に加え、小樽の名産といわれるスイーツやワインも楽しむことができます。夜は札幌へ戻りホテルに宿泊する形にすると、翌日も札幌を拠点に行動しやすいでしょう。
モデルコース2日目
2日目は朝から札幌近郊を観光するか、市街地のグルメ巡りに時間をかけるかで分かれます。車なしの場合はバスや地下鉄を上手に活用しましょう。観光客に人気の羊ヶ丘展望台では、クラーク博士像や季節の花畑を眺めることができます。札幌中心部からバスが出ているため、アクセスが比較的容易です。
午後からは札幌市中央卸売市場周辺の食堂で海鮮丼を楽しむのも良い選択です。市場周辺の食堂では新鮮な魚介を使った丼や定食が堪能できます。海鮮を十分に味わった後は、札幌を代表する大規模ショッピングセンターや商店街でお土産を物色するのもおすすめです。
夕方からはすすきの周辺で食事を取り、北海道名物のジンギスカンや味噌ラーメンなどを候補に挙げることができます。大学生やカップルであれば、夜はバーやパフェ専門店で楽しみ、締めにラーメンを食べるという流れも札幌独特の楽しみ方です。2泊3日のうち中日となるこの日をどれだけ満喫できるかで旅行の満足度が変わります。
モデルコース3日目
最終日はフライトの時間を念頭に置きつつ、空港への移動にゆとりをもたせることが大切です。早めにホテルをチェックアウトして、新千歳空港でしか買えない限定商品を探すプランは定番といえます。新千歳空港にはスイーツの専門店やチョコレートの工場見学施設などがそろっており、ちょっとしたレジャー感覚で過ごせます。
観光地をもう1か所楽しみたいときは、空港に近い支笏湖やノーザンホースパークなどを考えてみると良いでしょう。支笏湖は透明度の高い湖で知られ、水上アクティビティも充実しています。ノーザンホースパークでは乗馬や馬車体験ができるため、自然と触れ合う旅の締めにぴったりです。ただし移動に時間がかかることもあるため、フライト時刻から逆算して余裕ある行動を心がけましょう。
最終的には時間的な制約を考慮して、無理のない観光を行う必要があります。2泊3日で詰め込みすぎると疲れが残ることがあるので、締めくくりとしては空港内でゆったり食事を楽しむ方が安全策になります。ラーメン道場で最後に北海道ラーメンを味わったり、お土産店をじっくり見て回ったりして、満足度の高い旅を終えましょう。
車ありで楽しむ3泊4日
北海道3泊4日モデルコースに車ありの移動手段を加えると、より行動範囲が拡大し、札幌や小樽だけでなく富良野や美瑛にも足を運ぶ余裕が生まれます。例えば初日からレンタカーを借りて、札幌中心部の観光を終えた後に夜のうちに富良野まで移動するプランが考えられます。翌日は早朝からラベンダー畑などを満喫し、美瑛の青い池へ足を運ぶことも可能です。
3泊4日に延ばすことで、道央エリア全体を広く網羅しやすくなるのが大きなメリットです。また、温泉地である登別や定山渓に宿泊し、旅の疲れを癒やすゆとりを持ったプランも組めます。車ありであれば大きな荷物も移動しやすいため、旅行中の負担が減る点も見逃せません。反面、ガソリン代や高速道路料金などの交通費がかさむ場合があるので、予算管理をしっかり行いましょう。
なお、冬季は積雪や路面凍結があるため、車での移動にはチェーンやスタッドレスタイヤなどの装備が必須です。雪道の運転に不慣れな人は無理をせず、公共交通機関を優先することを考慮してください。
北海道何泊がベストか
北海道の旅行日数は、目的や季節、旅行メンバーの体力と予算によって最適解が変わります。2泊3日でも主要エリアに限定すれば十分に満足できる旅行が可能ですが、移動に時間を取られるなら短く感じるかもしれません。3泊4日は主な観光地をカバーしやすく、車ありならさらに広範囲に渡る観光計画を立てられます。
例えば大都市観光と温泉地巡りを両立させたい場合や、道北と道東の両方へ足を伸ばしたい場合は3泊4日以上が望ましいと考えられます。一方でカップルや大学生がグルメやショッピングを中心に楽しむなら、2泊3日でも密度の高い旅が実現しやすいです。旅程中の移動時間はどうしても発生するため、何を優先して組み込むかの取捨選択が重要です。
結果的に、北海道は何泊がベストかを判断するには、行きたい場所のリストと日数、予算を総合的に考える必要があります。ほかにも気候や時期に応じたイベント情報など、北海道ならではの要素を確認して、自分たちだけの最適なプランを見出しましょう。
【足りない！】北海道2泊3日や3泊4日についてのまとめ
今回は北海道2泊3日や3泊4日についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。
・北海道は面積が広大で2泊3日では移動時間がかさみやすい
・札幌や小樽エリアに絞れば短日数でも余裕を持ちやすい
・カップル旅行では札幌中心部と小樽観光が人気
・大学生はグループ旅行で費用を抑えつつ楽しめる
・車なしならJRやバスの時刻表管理が重要
・2泊3日はスポットを厳選しないと慌ただしくなる
・3泊4日は時間的余裕があり温泉巡りも楽しめる
・車ありなら富良野や美瑛へ行きやすい
・冬季の車移動は積雪に注意が必要
・モデルコースはあくまで参考にし自分たち用に調整するべき
・エリアごとの違いと距離感を把握して計画する
・お土産は空港や市街地で購入しやすい
・北海道旅行はグルメやアクティビティが多彩
・イベント時期に合わせるとさらに充実する
・何泊がベストかは移動手段や旅の目的による
・旅行後半は時間に余裕を持ち空港へ向かう
以上を踏まえ、旅行日数と目的地に合わせて柔軟にプランを練ると良いでしょう。2泊3日でも十分に楽しむことは可能ですが、行き先の絞り込みと移動手段の工夫が大切です。3泊4日や車を使った移動を検討すれば、より多彩なエリアを訪れる余裕が生まれます。自分たちに合った旅程を見つけて、北海道を満喫してみてください。
